(1)
となりこれがもっともに近いヤツで
Vの列ベクトルがはる空間への射影行列
だった。今回はそのはどんなやつ?か考える。つまりどんなベクトルが作る空間へ射影すればいいんだ?ということデータ(m次元)
平面を貼るベクトルを
ただし ,
とする。目標はを見つけ出すこと。計算の前にいくつか確認しておこう。- 実対称行列の固有ベクトルは直行
- 実対称行列は対角化可能
- グラムシュミットで正規直交基底が作れる
- tr(AB) = tr(BA)
- x^T A x = tr(x^T A x)
ではどうやってを決定するかだが、前回同様、分散を最大化させる作戦でいこう。射影後の分散が最大化されるようにを決定したいので
(2)
ここで、対称行列をと変形しました。これを行列の対角化といいます。ここで、Pは固有ベクトルを基底とした空間から標準基底の空間への変換行列なんですが、重要なことは基底(軸)の取り方によって座標が変わるということでしたね。これを踏まえてを最大化させるの形を考えよう!例えば
においてを正規直交とするときどんなものがトレースを最大化させるか? しかないのは明らか。よっての列ベクトルには固有ベクトルが並べばいいことがわかります。実際、例えばが最大固有値 に対応する固有ベクトルとする時はとなる(Pが座標変換するから)
(3)
となるからです。従って射影行列のは列ベクトルとして固有ベクトルを並べればいいことがわかりました。 次回はこれを実装で確かめましょう。 でわ